大谷石の修繕工事 コンクリート打放し風仕上げ
こんにちは!塗りかえ専門店 佐藤塗装店 佐藤です。
今回は長年の風化、劣化でお悩みの「大谷石擁壁」についてのご相談でした。
擁壁の高さがある大谷石でございます。
今回はこの表層の処理に加えて、仕上げを何にするか?というところから打ち合わせをさせていただきました。
仕上げと言えば、通気性の良いヨウヘキコートやジョリパット各仕上げなども候補に挙がったのですが、車庫の擁壁に模様を合わせて欲しいとのご要望を承っております。
車庫側の擁壁はコンクリート打放しであり、こちらはカチオンセメントなどで補修を行った上で「ランデックスFC特殊工法」にて仕上げを行うという事になります。完成に至るまでの作業をご紹介させていただきます。
あの大谷石がコンクリート打ち放しの壁面になるの???ってお話です。
1. 大谷石の補修工事(表層の処理)
劣化をした大谷石をモルタルで固め、コンクリート打放しの模様にする!!
とっても簡単に記してしまいましたが、これがまたなかなかの作業でありました・・・・(;´・ω・)
大谷石を斫る(はつる)
叩くと表面が劣化をしていて全体的に剥がれてきました。
特に大谷石は表層の劣化がほとんどですので、表層をハツってあげてモルタル層で固めるだけでも、ポロポロと崩れ落ちる状態からお悩みが解放されます。
また今回はカタチにもこだわり、不要な出っ張りは全撤去の上モルタル塗りを行っております。
ここまでで表層の処理が完了となります!!
2. モルタルを塗る
モルタルを塗る下準備として、下塗り、ラス網の取り付けがございます。
1枚1枚丁寧に貼り付け、モルタルを塗る下準備を行いました!!
網に食いつかせるようにモルタル層を塗っていきます。ここからがモルタル塗りの本番です!!
3. コンクリート打放し風に整える
今回の完成形は「コンクリート打放し風」の仕上げです。
ここからは、墨出しを行いモルタル層を重ねると共に、カタチも整えます。
下記よりひたすらモルタルが塗り重なる様子をご覧ください。
目地棒、排水口なども設置してひたすらモルタルを塗り重ねます!!
↓ 場所によっては100mm弱の塗り重ね
出来上がった頃には約200mmになっていました・・・(;´・ω・)
暑いぞ!!厚いぞ!!(7月下旬~8月の施工でした)汗
モルタルの厚みも十分になり、目地棒を撤去して細かい箇所の修正を行います。
仕上げ塗り
目地部分補修
コンクリート打放し風に見せる為に「Pコン」模様を付けました!!
塗装仕上げ前の左官工事が整いました!!
この時点でご先祖様が「大谷石」という事が分からない状態です!!
整いました~~!!
↑ 大谷石の補修動画です!!
4. コンクリート打放し 「ランデックスFC特殊工法」仕上げ
天端は水が回らないように止水処理としてウレタン防水を行っております。
ランデックスFC特殊工法:
下塗り⇒ 疎水材⇒ ベース塗装⇒ 意匠性模様付け⇒ 疎水材
このような順番に塗り重ねます。
専用のスポンジなどで意匠性模様付け
Pコンの穴の中も色付け
最後に仕上げの疎水材を塗布して仕上りとなります。
5. before/after
大谷石はポロポロと崩れ落ち、コンクリート打放し車庫擁壁も表層劣化が目立ち始めた頃の工事となりました!!
ランデックスFC特殊工法 No33 艶消しで仕上げさせていただきました!!
この度は佐藤塗装店へ工事のご依頼を頂き、ありがとうございました!!
・劣化する大谷石をなんとかしたい・・・
・車庫の擁壁もキレイにしたい・・・
・ジョリパットなどの仕上げでなく、「コンクリート打放し風」にこだわりたい
・防水性を高める事も必須
・大谷石からコンクリート打放し風にする
今回のように、お客様のご要望をカタチにするのも私たちのお仕事です!!
どうぞお気軽にコンクリート打放し壁面の塗り替え、ジョリパット外壁塗装の事、タイル張り工事の事、ダイノックシートの事、マンションやビルの塗り替え、改修工事の事などお気軽にご相談ください。 職人にしか出来ない「技」をお客様の「喜び」に変えるのは、現場で汗する私たちにしかできない事です!! 建物を綺麗にした喜び、お客様の笑顔、その全てが私たち職人としての使命だと思います!!
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